CUREPRO CUREPRO キュアプロ

人生のパフォーマンスを上げる整体

ご予約お問い合わせ

コラム

清掃員の腰痛対策は前かがみを減らす設計|姿勢と道具と動線と休憩の4本柱

清掃員の腰痛対策は前かがみを減らす設計|姿勢と道具と動線と休憩の4本柱

「腰が痛いのは清掃の仕事だから仕方ない。コルセットと湿布でだましだましやっていくしかない」。周りの同僚も同じように腰をさすりながら働いているため、痛みを抱えたまま続けるのが当たり前に見えてしまうはずです。

しかし、立ち仕事や前かがみの多い仕事で腰を痛めた方を数多く見てきたCUREPROの立場から言えるのは、清掃員の腰痛対策では、我慢だけに頼らず、前かがみを減らす作業の設計も大切だということです。国も職場の腰痛を個人の弱さではなく作業条件の課題と位置づけ、事業者に予防の取り組みを求めています。

本記事では、清掃の仕事が腰にくる理由から、姿勢・道具・動線・休憩という4本柱の具体策、受診すべき危険サインまで、整体院の視点で順を追ってお伝えします。

清掃の仕事で腰に負担がかかる作業条件を知る

長い柄のモップで清掃する女性

厚生労働省の資料では、腰痛は休業4日以上に至る職業性疾病の6割を占める労働災害と示されています。清掃はその典型で、腰に負担のかかる姿勢が一日の中に何度も現れます。まずは、どの場面で腰が使われているかを整理してみましょう。

作業場面 多い姿勢 腰にかかる負担
掃除機・モップがけ 前かがみでの押し引き 腰を支点に腕を振ると負担が集中する
トイレ・浴室の清掃 しゃがみ・中腰・ひねり 狭い場所で奥へ手を伸ばす動きが重なる
ゴミの回収・運搬 持ち上げ・抱える 水分を含んだ袋は見た目より重い
ベッドメイク・低い棚拭き 深い前屈 腰だけを折り曲げたまま力を入れがち
高い場所の拭き上げ 見上げて反る 腰を反らせた姿勢で腕を支え続ける

国の職場における腰痛予防対策指針も、前屈・中腰・ひねりといった不自然な姿勢をなるべく取らないこと、同じ姿勢を長く続けないことを求めています。裏を返せば、こうした姿勢が続く清掃の現場は、指針が正面から想定している要注意の環境だと言えるでしょう。

痛むのは、あなたの腰が弱いからではありません。

負担が腰に集まる作業条件のまま働き続けていることが、清掃員の腰痛のいちばんの土台です。だからこそ対策も、気合いや根性ではなく、姿勢・道具・動線・休憩の4本柱で作業を設計し直すことから始まります。

柱1の姿勢は腰でなく膝と股関節を曲げることから始まる

膝を曲げてバケツを持ち上げる清掃員

最初の柱は、一つひとつの動きの見直しです。指針は、床から物を持ち上げるときは片足を少し前に出し、膝を曲げて腰を十分に落としてから、膝を伸ばして立ち上がる方法を示しています。膝を伸ばしたまま上体だけを折り曲げる拾い方は、腰への負担がもっとも大きくなる形なのです。

  • 落ちたタオルやゴミは、膝を曲げて腰を落としてから拾う
  • バケツや荷物はできるだけ体に近づけて持ち、体から離さない
  • モップや掃除機は腕だけで動かさず、足を前後に開いて体重移動で押し引きする
  • 向きを変えるときは腰をひねらず、足ごと体の向きを変える

とりわけ気をつけたいのが、前かがみのまま腕に力を入れる瞬間です。床をこする、雑巾を絞る、シーツを引き剥がすといった動作は、前かがみと力仕事が重なり、腰への負荷が一日の中でも最大級になります。力を入れる作業ほど、先に足の位置と姿勢を作ってから始めましょう。急いでいるときほど、この一呼吸が腰を守ります。

柱2の道具は柄の長さと一回に運ぶ重さを見直す

モップの柄の長さを調整する清掃員

同じ作業でも、道具の条件しだいで腰の負担は大きく変わります。指針は、人が設備に合わせるのではなく、設備や道具を人に合わせる考え方を基本に置いています。清掃道具に当てはめると、確認したいのは次の点です。

道具 見直しのポイント
モップ・ワイパーの柄 長さを調節し、上体を起こしたまま床に届く長さで使う
バケツの水 満杯にせず半分ほどにして、運ぶ回数のほうで調整する
ゴミ袋 大袋に詰め込まず小分けにし、カートや台車に載せて運ぶ
足に合った滑りにくいものを選び、サンダル履きは避ける

重さの目安も指針に示されています。機械を使わず人力だけで扱う場合、満18歳以上の男性は体重のおおむね4割以下、女性は男性が扱う重量の6割程度にとどめることが目安です。重いと感じたら、小分けにするか台車を使うなど、持ち上げる負担を減らしましょう。

頑張って一度で運ぶことは、時短ではなく腰の消耗につながります。

柱3の動線は同じ姿勢を続けない順番で組む

清掃カートを押して移動する清掃員

三つ目の柱は、作業の順番です。指針は、不自然な姿勢を伴う作業や同じ動きの繰り返しについて、他の作業と組み合わせて連続させないよう求めています。清掃に当てはめると、しゃがむ作業と立って行う作業を交互に配置する段取りが、そのまま腰痛対策になるのです。

  • トイレや浴室などしゃがみ姿勢の作業の後は、掃除機がけなど立って行う作業を挟む
  • 客室清掃では、ベッドメイクを何室分も続けず、間に立ち姿勢の作業を入れる
  • ゴミはカートでまとめて運んで往復を減らす。ただし一回分を重くしすぎない
  • 同じ側の手ばかりで道具を持たず、途中で左右を持ち替える

現場には担当割りや時間の制約があり、すべてを自由に組めるわけではないでしょう。それでも、順番の工夫は道具の購入と違って、今日から費用をかけずに始められます。段取りは時間を短くする技術であると同時に、腰を守る技術でもあるのです。

柱4の休憩は回数を決めて体を反らす時間にする

休憩中に腰をゆっくり反らす清掃員

四つ目の柱は休憩です。指針では、立ち作業はおおむね1時間に1〜2回の小休止を取り、脚の屈伸などを行うことが望ましいとされています。まとまった休憩をひたすら待つのではなく、短い区切りをあらかじめ回数として決めておくのがコツです。

小休止の中身は、座ることよりも体を反らすことに意味があると見ています。清掃の一日は前に曲げる動きの連続で、反対方向へ動かす時間がほとんどありません。両手を腰に当てて、息を止めずにゆっくり上体を反らす。それだけでも、前かがみで縮こまった腰まわりを区切りごとにリセットできます。

  • 始業前は、脚や股関節の曲げ伸ばしを中心にした準備体操を1〜2分行う
  • 作業の合間は、1時間に1〜2回、腰を反らす・脚を屈伸する
  • 休憩時間は、できれば背もたれのある椅子に座って腰を休ませる

ぎっくり腰のような急な腰痛は、休日明けの作業開始直後から3〜4時間の間に起こりやすいことも、指針の解説に記されています。週明けの朝、体が温まる前の1件目こそ、準備体操と丁寧な姿勢で入りたい場面です。

体の使い方や姿勢の悩みを、プロに相談してみませんか?

お近くのCUREPROを探す

正しいしゃがみ方を知っていてもできない体が腰に代償を払わせる

休憩室で安定したしゃがみ姿勢を確認する清掃員

ここからは、立ち仕事や前かがみ仕事の腰を数多く見てきた立場から、指針には書かれていない一歩踏み込んだ話をします。膝を曲げてしゃがんで拾うのが正しいと知っていても、実際にはそのとおりに動けない方が少なくないという事実です。

  • かかとを床に付けたまま、深くしゃがみ込めるか
  • しゃがんだ姿勢のまま、ふらつかずに数秒とどまれるか
  • 立ち上がるとき、手をつかずに戻れるか

ひとつでも難しければ、股関節や足首、太ももの裏が硬くなっているサインです。腰は骨盤と股関節に挟まれた中継地点であり、股関節が曲がらない分のしわ寄せは、そのまま腰が引き受けます。しゃがめない体のまま知識だけを増やしても、現場では結局、腰から折り曲げる動きに戻ってしまうのです。

前かがみ一色の毎日を送る体は、放っておくと前かがみ仕様のまま固まっていきます。CUREPROの整体は、痛む腰そのものをもみほぐすのではなく、骨盤や股関節という土台とのつながりから体の使い方を見直していく施術です。仕事を替えるのは簡単ではなくても、負担を受け止める体の側は変えられます。毎晩腰をさすってやり過ごしている方は、腰痛のお悩みページもあわせてご覧ください。

なお、立ち姿勢そのものの整え方は立ち仕事の腰痛対策の記事で、人を支える仕事の腰の守り方は介護士の腰痛対策の記事で詳しく扱っています。清掃と介護は、かがむ・抱えるという点で悩みの構造が近い仕事同士です。

しびれや強い痛みがあり、整体と整形外科のどちらへ相談すべきか迷うときは、整体と整形外科の違いも参考にしてください。

我慢して働き続けてよい腰痛かどうかは危険サインで見分ける

腰の不調について医師に相談する清掃員

ここまでの4本柱は、いずれも予防と負担軽減の話です。すでに出ている痛みの中には、作業の工夫より先に医療機関の受診を優先すべきものがあります。次のサインに心当たりがあれば、整形外科で状態を確かめてください。

サイン 考えられること 取るべき行動
お尻から脚への痛みやしびれ、脚に力が入らない 神経の圧迫が関わっている可能性 整形外科を受診する
転倒や尻もちの後から続く痛み 骨のけがの可能性(特に中高年) 早めに受診する
安静にしても夜も痛む、発熱を伴う 内科的な病気が隠れている可能性 早めに受診する
排尿や排便の異常、急に広がるしびれ 緊急性の高いサイン すぐに受診する
急な激痛で動けない 急性の腰痛など 無理に動かず、早めに医療機関へ相談する

湿布や市販の痛み止めでしのぐ日が数週間続いているなら、それ自体も受診のサインです。原因を確かめないままのやり過ごしは、痛みを長引かせるだけでなく、対策の的も外してしまいます。

そして、痛みを抱えたまま仕事を続けるか迷うほどの状態なら、職場への相談も選択肢に入れてください。指針が対策を求めている相手は、働く本人だけでなく事業者でもあります。道具の導入や分担の見直しを願い出ることは、わがままではなく正当な提案です。

整体を初めて利用する際の流れを確認したい方は、初めての整体の流れもご覧ください。

清掃員の腰痛対策でよくある質問

休憩中に腰痛対策の質問を整理する清掃員

コルセットは一日中着けたままでよいですか

場面を絞るのが基本です。指針は、負担の大きい作業でのコルセットや腹帯の使用に触れる一方、着け方によっては腹筋の力の低下につながるため、医師の指導を受けて正しく使うよう求めています。重い物を扱う時間帯だけ着けるなど、頼り切らない使い方を心がけましょう。

利き手側の腰ばかり痛むのはなぜですか

道具を持つ側が偏っているからです。モップも雑巾も利き手主体で使うため、同じ側へのひねりと荷重が毎日積み重なっていきます。持ち手を途中で替える、道具を体の正面で扱うという二つの工夫だけでも、偏りは目に見えて減らせるはずです。

腰痛体操はいつやればよいですか

始業前と作業の合間です。指針も、始業時の準備体操と、腰に負担のかかる作業を始める前の脚の曲げ伸ばしを挙げています。痛みが強い日は無理に行わず、受診を優先してください。

腰痛で仕事を休むのは甘えでしょうか

甘えではありません。腰痛は休業4日以上に至る職業性疾病の6割を占める、国が事業者に対策を求めている代表的な労働災害です。痛みを押して働き続けるほうが、結果として現場を離れる期間を長引かせます。医療機関で状態を確かめたうえで、職場と負担の調整を相談してください。

体の使い方や姿勢の悩みを、プロに相談してみませんか?

お近くのCUREPROを探す

まとめ|清掃員の腰痛対策は4本柱の設計で今日から変えられる

清掃員の腰痛は、体力や根性の問題ではなく、前かがみ・中腰・ひねりが集中する作業条件の結果です。だからこそ対策も、膝と股関節から曲げる姿勢、柄の長さと重さを見直す道具、同じ姿勢を続けない動線、1時間に1〜2回体を反らす休憩という4本柱の設計で組み立てるのが近道になります。あわせて、危険サインに当てはまる痛みは我慢せず、医療機関で確かめることを忘れないでください。

私たちCUREPROは、首都圏(東京・埼玉・千葉)で整体院を運営しています。作業の設計を変えても腰の痛みや張りが続く場合は、まず医療機関で原因を確かめてください。施術について知りたい方は、よくあるご質問をご覧のうえ、お近くの店舗にご相談ください。

▼運営者情報
阿部純治(あべ じゅんじ)
柔道整復師(国家資格)・株式会社May-Plus代表
2011年に整体院を開業し、2013年に株式会社May-Plusを設立。CUREPROブランドで首都圏(東京・埼玉・千葉)に10店舗を展開。日本大学法学部卒業後、中央医療学園専門学校で柔道整復師資格を取得。

CUREPROのコラム一覧を見る

お悩み別症例一覧

初回限定 各施術メニュー 2,980円(税込)※パーフェクト整体を除く 近くの店舗を探す 初回限定 各施術メニュー 2,980円(税込)※パーフェクト整体を除く 近くの店舗を探す