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高齢者の整体は何歳まで受けられる?持病と骨の状態で決める安全な受け方

高齢者の整体は何歳まで受けられる?持病と骨の状態で決める安全な受け方

▼この記事の監修者

CUREPRO代表 阿部純治 柔道整復師

阿部純治(あべ じゅんじ)

柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表

中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤と下半身の構造改善を得意とする。

「80代の母を整体に連れて行きたいけれど、この年齢でも受けられるのだろうか」。年を重ねるほど骨はもろくなると聞くため、施術で体を痛めてしまわないかと、本人よりも家族のほうが心配になるものです。

しかし、ご高齢の方の来店にも数多く向き合ってきたCUREPROの立場から言えるのは、整体に何歳までという上限はなく、受けられるかどうかを分けるのは年齢の数字ではないということです。分かれ目になるのは、持病・服薬・骨の状態を施術者と共有できるか、そしてその情報に合わせて施術の内容を変えられる院かどうか。この2点に尽きます。

本記事では、上限がないと言える理由から、高齢の方で事前に共有したい3つのこと、施術側が実際に変えている配慮、整体より先に受診したいサインまで、ご本人とご家族の両方の視点で順を追ってお伝えします。

整体に高齢者は何歳までという上限はない

公園を気持ちよく歩く高齢の女性

結論から言えば、整体には法律で定められた年齢の上限がなく、80代や90代で通っている方も珍しくありません。実際、整体院の利用者は中高年が中心であり、高齢だから受けられないという考え方は、施術の現場の実感とも合っていません。

ただし、上限がないことと、誰にでも同じ施術をしてよいことは別の話です。年齢が上がるほど、確認すべきは「何歳か」ではなく「体の中で何が起きているか」に移っていきます。同じ85歳でも、毎日歩いている方と、持病で長く安静にしていた方では、受けられる施術がまったく違うからです。

よくある心配 考え方
もう80代だから断られる? 年齢だけを理由に断る院は多くない。状態の共有が前提
骨がもろいと聞くので怖い 骨の状態を伝えれば、強い矯正を外した施術に調整できる
持病があっても受けられる? 病名と主治医の方針しだい。まず申告、迷ったら主治医に確認

この表の右側がそのまま、次の章でお伝えする事前共有の中身になります。順に見ていきましょう。

初めて整体を利用する前に確認したいことは、整体が初めての方へも参考にしてください。

年齢より先に共有したいのは持病・服薬・骨の状態の3つ

服薬の情報を施術者に伝える高齢の女性

高齢の方が整体を受ける前に、施術者へ伝えておきたい情報は3つに整理できます。どれも予約の電話やカウンセリングで一言ずつ伝えれば足りるものです。

共有1:持病と通院の状況

心臓や血圧の病気、糖尿病、がんの通院歴、人工関節や背骨の手術歴などは、施術の体勢や強さを決める大切な情報です。通院中の場合は、整体を受けてよいか主治医に一言確認しておくと、施術側も医師の方針に沿って進められます。病名を伝えることをためらう方もいますが、隠すことにはひとつも利点がありません。

共有2:飲んでいる薬

血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は、あざや内出血ができやすい状態にあります。強くもむ施術を避け、圧を弱める判断につながるため、お薬手帳を持参するか、薬の種類を伝えてください。骨を強くする薬やステロイドの長期使用も、施術の強さを決める手がかりになります。

共有3:骨の状態、とくに骨粗しょう症

3つの中で最も大切な情報です。日本整形外科学会の骨粗鬆症(骨粗しょう症)の解説にあるとおり、骨がもろくなるとわずかな力でも骨折につながることがあり、とくに閉経後の女性で増えていきます。骨粗しょう症と診断されている方、骨密度が低いと言われたことがある方は、その旨を伝えたうえで、強い矯正や強い圧の施術を外してもらってください。骨密度検査を受けたことがない70代以降の方は、施術とは別に、一度整形外科で骨の状態を確認しておく価値があります。

高齢の方に合わせて、施術はここまで変えられる

座った姿勢で体調を確認する高齢の男性と施術者

比較記事ではほとんど語られない核心ですが、施術側は高齢の方と分かった時点で、施術の中身を組み替えています。受けられるかどうかを心配するより、どう変えてもらえるかを知っておくほうが実用的でしょう。

  • 体勢の変更。うつ伏せがつらい方は、横向きや座ったままの施術に切り替える
  • 圧と時間の調整。弱い圧で短時間にし、途中で体調を確認しながら進める
  • 関節を勢いよくひねる矯正をしない。ゆっくり動かせる範囲だけを使う
  • ベッドへの上り下りや靴の着脱を介助し、転倒のきっかけを作らない

CUREPROの施術はもともとバキバキしない繊細な手技で骨格を整える内容で、ご高齢の方にも受けていただきやすいスタイルです。それでも、事前の共有があるほど調整の精度は上がります。勢いのある矯正を受けてよいか迷う場合は、ボキボキ整体は安全?効果や危険性を知って正しく選ぶための知識の考え方も参考にしてください。

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整体より先に医療機関への受診を優先したいサイン

医療機関で相談する高齢の女性と医師

一方で、施術の調整では対応できない状態もあります。次のようなサインがあるときは、整体で様子を見ず、先に医療機関へ相談してください。

気になるサイン 考えたい行動
きっかけがはっきりしないのに、急に腰や背中が強く痛み出した 整形外科へ。骨粗しょう症では尻もちがなくても背骨がつぶれる骨折が起こり得る
歩くと脚がしびれ、少し休むとまた歩ける 整形外科へ。腰の神経の通り道が狭くなっている可能性の確認を
転んだあとから痛みが続く、脚の付け根が痛くて立てない 速やかに整形外科を受診
発熱を伴う痛み、急な脱力やろれつの回りにくさ、胸の痛み すぐに医療機関へ。救急要請もためらわない

とりわけ見落とされがちなのが、1行目のいつの間にか起こる背骨の骨折です。強い痛みが1週間以上続くのに、本人は「年のせい」と我慢してしまう。家族が受診を後押ししてほしい場面です。しびれと歩行の症状については脊柱管狭窄症のページでも触れています。医療機関での確認が済んだうえでなら、整体は残った筋肉のこわばりや姿勢の面から力になれる立場です。受診と整体の役割の違いは整体と整形外科の違いでも解説しています。

通う目的は痛みの緩和だけでなく、動ける体の維持にある

川沿いを並んで歩く高齢の夫婦

高齢の方にとっての整体は、痛いところを何とかする場所というだけではありません。年齢とともに歩く量が減ると、筋肉と関節はさらに硬くなり、また動きにくくなるという循環に入りやすくなります。施術で体を動かしやすい状態に整え、そのぶん散歩や体操の習慣を保つ。この組み合わせが、通う目的として最も価値があると見ています。

だからこそ、施術を受けて終わりにせず、歩く習慣とセットにしてください。無理のない歩き方や目安は健康ウォーキングの効果とは?正しい歩き方と1日の目安歩数で扱っています。ひざの痛みで歩く量が減っている方は、変形性膝関節症のように医療機関での確認が先に必要な場合もあるため、痛みの原因の切り分けを済ませてから、動ける範囲を一緒に広げていきましょう。

高齢者の整体についてよくいただく質問

来店前の疑問を話し合う高齢の女性と娘

90代でも整体を受けられますか?

受けられる場合があります。年齢そのものより、当日の体調、持病と服薬、骨の状態、来店の移動が安全にできるかで判断します。院に年齢と状態を伝えて相談し、初回はご家族の付き添いがあると安心です。

整体に介護保険は使えますか?

使えません。整体は全額自費のサービスで、介護保険のリハビリやデイサービスの機能訓練とは制度上まったく別のものです。介護サービスを利用中の方が整体を併用する場合は、ケアマネジャーや主治医に一言伝えておくと、全体のケアの中で位置づけやすくなります。

認知症の家族を連れて行っても大丈夫ですか?

院によります。施術の説明を理解し、痛みや不快を伝えられることが安全の前提になるため、ご家族の同席を条件に受け入れる院が多いはずです。予約の段階で状態を伝え、受け入れ可否と進め方を相談してください。

家族の付き添いは毎回必要ですか?

毎回でなくてもかまいません。ただし初回は、持病や薬の説明を補い、施術後の様子を一緒に確認できるため、付き添いをおすすめします。2回目以降は、移動の安全と本人の希望に合わせて決めれば十分です。

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まとめ|何歳までかは年齢でなく、共有と調整で決まる

整体は高齢者だと何歳まで受けられるか。上限の数字は存在せず、決めるのは持病・服薬・骨の状態の共有と、それに合わせた施術の調整です。伝えるべきことを伝え、変えるべきところを変えてもらえるなら、年齢そのものは壁になりません。

  • 整体に年齢の上限はない。80代・90代の利用も珍しくない
  • 事前に共有したいのは持病と通院状況・飲んでいる薬・骨の状態の3つ
  • 骨粗しょう症の方は強い矯正・強い圧を外してもらう。骨密度が不明なら整形外科で確認を
  • 急な腰背中の強い痛み・歩くと出る脚のしびれ・転倒後の痛みは、整体より受診が先
  • 目的は痛みの緩和と、歩ける体の維持。施術と歩く習慣をセットにする

私たちCUREPROは、ご高齢の方の施術を、ご本人の体調とご家族の安心の両方がそろって初めて成立するものと考えています。ご本人に代わってご家族が予約のご相談をくださって構いません。持病や薬のこと、うつ伏せがつらいことなど、気がかりをそのままお聞かせいただければ、その方が今日受けられる内容から組み立てます。CUREPROの施術の考え方はCUREPROの整体とは?骨格から変える施術と他院との違いで、来店前の疑問はよくあるご質問でご確認いただけます。

この記事の監修者

CUREPRO代表 阿部純治 柔道整復師

阿部純治(あべ じゅんじ)

柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表

中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤と下半身の構造改善を得意とする。

監修者コメント:ご高齢の方の施術で私たちが最初に確かめるのは、年齢ではなく今日の体調と骨の状態です。病名や薬を伝えることは、施術を断られる理由ではなく、安全に受けるための材料になります。ご家族からのご相談もお待ちしています。

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