顔の片側がつらい主な原因|危険なサインと症状別の見分け方
▼この記事の監修者
阿部純治(あべ じゅんじ)
柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表
中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤矯正と下半身の構造改善を得意とする。
顔の片側だけが重だるい。頬やこめかみが張って、笑うと突っ張る感じがする。
ピリピリ、ズキズキと痛む。鏡を見ると、なんとなく左右の表情が違う気がする。
顔の片側がつらいという訴えは、「つらさ」の中身が人によってまったく異なり、緊張やこりのような軽いものから、その日のうちに受診すべき神経の病気まで、幅広い原因が隠れています。
だからこそ、この症状は「どうつらいのか」で切り分けるのが正解です。この記事では、まず見逃してはいけない危険なサインを確認したうえで、動かない・痛む・だるい・発疹といった症状のタイプ別に原因と相談先を整理し、緊張やこりが背景の場合のセルフケアまでまとめました。
自分のつらさの種類を思い浮かべながら、最初の章から読み進めてください。
最初に確認したい、急いで受診すべきサイン

顔の片側の症状で最優先すべきは、「動かない・ゆがむ」タイプです。突然、片側の顔が動かしにくくなり、あわせてろれつが回らない、片側の手足の脱力やしびれ、激しい頭痛、意識のもうろうを伴う場合は、脳卒中の可能性があります。この組み合わせだけは様子を見ず、ためらわず救急車を呼んでください。
手足や言葉の症状がなく、顔だけが動かない場合の多くは、顔面神経麻痺と呼ばれる末梢の神経の障害です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の解説では、顔面神経麻痺の60%以上を占めるベル麻痺はウイルスが関わり、麻痺は1週間ほど悪化しうるため、発症から3日以内に耳鼻咽喉科・頭頸部外科を受診して原因と重症度を特定し、早期に対応を始めることが重要とされています。「脳ではなさそうだから様子を見よう」が、この病気では最も避けたい判断です。目が閉じにくい、口角が下がる、口から飲み物がこぼれる、額にしわが寄せられない。そんな変化に気づいたら、当日〜翌日には耳鼻咽喉科へ向かってください。耳の痛みや耳の周りの水ぶくれを伴う場合(ハント症候群)は、特に急ぐ必要があります。
症状のタイプ別に見る、顔の片側がつらい原因

電気が走るような鋭い痛みが繰り返す
洗顔、ひげ剃り、歯みがき、食事、風に当たる。そんな軽い刺激をきっかけに、頬やあごに電気が走るような激痛が数秒〜数十秒走り、それを繰り返す場合は、三叉神経痛が考えられます。
顔の感覚を伝える神経が血管などに圧迫されて起こるもので、中高年の女性にやや多い症状です。痛みの合間はけろっとしているのも特徴で、疑わしい場合は脳神経内科や脳神経外科、ペインクリニックが相談先になります。
ズキズキと脈打つ痛み・目の奥の激痛
頭の片側がズキズキと脈打つように痛み、吐き気や光・音への過敏を伴うなら片頭痛が、目の奥をえぐられるような激痛が毎日同じ時間帯に襲ってくるなら群発頭痛が候補になります。いずれも「顔の片側がつらい」と表現されることのある頭痛で、繰り返す場合は頭痛外来や脳神経内科で診断を受けると、発作との付き合い方が大きく変わります。
皮膚がピリピリする・発疹が出てきた
片側の顔の皮膚だけがピリピリ、チクチクと痛み、数日して赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れたら、帯状疱疹が疑われます。発疹より先に痛みだけが出る時期があるのが、この病気の紛らわしいところです。
薬の開始が早いほど経過が良いとされる病気なので、片側の皮膚の痛み+発疹に気づいたら、早めに皮膚科を受診してください。目の周りに出た場合は目の合併症の確認も必要になります。
だるい・重い・張る・こわばる
片側の頬やこめかみ、エラのあたりが張って重い、噛むと疲れる、夕方になるとつらさが増す。このタイプで多いのは、顔の筋肉、特に噛むための筋肉(咬筋・こめかみの筋肉)の使いすぎと緊張です。
無意識の食いしばりや、上下の歯を触れさせ続ける癖、いつも同じ側で噛む癖、ストレスによるこわばりが背景にあり、肩こりや首こりとセットで現れることも少なくありません。口を開け閉めすると耳の前が痛む、カクッと音がする場合は、顎関節症が関わっている可能性もあります。
命に関わるタイプではありませんが、生活の質をじわじわ下げる「つらさ」の正体として、実はもっとも身近な原因です。
頬の奥が重い・詰まった感じがする
片側の頬の奥が重く、うつむくと重さや痛みが増し、鼻づまりや色のついた鼻水を伴うなら、頬の奥の空洞に炎症が起こる副鼻腔炎が考えられます。風邪のあとに長引く頬の重だるさは、このパターンが典型です。耳鼻咽喉科で確認してもらいましょう。
症状と相談先の見分けの目安

| つらさのタイプ | 考えられる主な候補 | 相談先の目安 |
|---|---|---|
| 突然動かない+ろれつ・手足の症状 | 脳卒中の疑い | ためらわず救急車 |
| 顔だけ動かない・目が閉じない・口角が下がる | 顔面神経麻痺(ベル麻痺など) | 当日〜3日以内に耳鼻咽喉科 |
| 刺激で電気が走る数秒の激痛を繰り返す | 三叉神経痛 | 脳神経内科・脳神経外科 |
| 片側のズキズキ頭痛・目の奥の激痛 | 片頭痛・群発頭痛 | 頭痛外来・脳神経内科 |
| 皮膚のピリピリ+帯状の発疹 | 帯状疱疹 | 早めに皮膚科 |
| 頬の奥の重さ+鼻の症状 | 副鼻腔炎 | 耳鼻咽喉科 |
| 張る・重だるい・噛むと疲れる | 筋肉の緊張・食いしばり・顎関節症 | 続くなら歯科口腔外科、セルフケアも有効 |
ポイントは、「動かない」「発疹」「電気が走る」の三つは医療機関へ直行、「張る・だるい」は生活の癖を見直す価値が大きい、という整理です。
なぜ、片側だけにつらさが出るのか

顔の神経や血管は左右で別々に配線されているため、神経や皮膚の病気が片側だけに出るのは自然なことです。一方、だるさ・張りタイプの「片側」には、もうひとつの理由があります。生活の癖が、思っている以上に左右非対称だからです。
いつも同じ側で噛む。頬杖はいつも同じ手。
寝るときは決まった向きの横向きで、片側の頬が枕に押しつけられている。カバンは同じ肩、スマートフォンをのぞき込む首の傾きも毎回同じ。
こうした小さな偏りが積み重なると、片側の噛む筋肉と首・肩の筋肉にだけ緊張が蓄積し、「なぜかいつも右(左)だけつらい」という状態が出来上がります。片側のだるさは、体質ではなく使い方の左右差の結果であることが多い。
そう捉えると、打つ手が具体的になります。
緊張・こりタイプのセルフケア

大前提として、動かない・発疹・電気が走る痛み・急な激しい頭痛がある場合は、セルフケアではなく受診が先です。そのうえで、張り・だるさタイプには次のケアが役立ちます。
まず、日中は「唇は閉じて、上下の歯は離す」を合言葉に、気づくたびに噛む筋肉をゆるめること。パソコンに付箋を貼るのが効果的です。
食事は左右両方で噛むよう意識し、頬杖と決まった向きの横向き寝・うつぶせ寝を見直します。頬(エラの上のふくらみ)とこめかみを指の腹で円を描くように優しくほぐし、蒸しタオルで温めるのも、こわばりを解くのに有効です。
強く揉み込むと逆効果なので、心地よい強さにとどめてください。あわせて、首・肩を温めて回し、うつむき姿勢の時間を減らすこと。
顔の筋肉の緊張は、首肩の緊張やストレスと地続きなので、湯船と睡眠で全身の緊張を毎日リセットする習慣が、遠回りに見えて一番の土台になります。
医療機関で重い病気が除外されても、片側の顔・首・肩の張りが続く方へ
受診の目安のまとめ

次のいずれかに当てはまる場合は、医療機関で確認してください。
- 突然の片側の動かしにくさにろれつ・手足の症状・激しい頭痛を伴う(ためらわず救急車)
- 顔だけが動かない・目が閉じない・口角が下がる(当日〜3日以内に耳鼻咽喉科へ)
- 耳の痛みや耳の周りの水ぶくれを伴う麻痺(特に急いで耳鼻咽喉科へ)
- 皮膚のピリピリに発疹が出てきた(早めに皮膚科へ)
- 電気が走る激痛や、これまでにない頭痛を繰り返す
- 張り・だるさが数週間続き、口の開けにくさや噛むときの痛みを伴う(歯科口腔外科へ)
「顔のことはどの科か分からない」が受診の遅れにつながりがちですが、動かない=耳鼻咽喉科(+救急の除外)、皮膚=皮膚科、激痛=脳神経系、噛む・関節=歯科口腔外科、と覚えておくと迷いません。早く原因がつくことが、後悔しないための最善手です。
繰り返す顔の張り・だるさはCUREPROにご相談ください
検査では異常がない、病気ではないと言われた。それでも片側の顔の張りや重だるさが抜けず、夕方には表情まで疲れて見える。そのようなつらさの背景には、食いしばりの癖、片側噛みや頬杖といった左右の偏り、首・肩の慢性的な緊張、うつむき姿勢という土台が隠れていることが少なくありません。
CUREPROは、東京・埼玉・千葉で展開する構造改善を専門とした整体院です。国家資格を持つ柔道整復師が在籍し、顔の症状そのものの診断・治療は医療機関の役割としたうえで、顔の筋肉の緊張と地続きになっている首・肩・姿勢・体の左右差を確認しながら、緊張のたまりにくい体の土台づくりをサポートします。
慢性的な肩こりや姿勢のクセとセットになった顔まわりの張り・だるさについて、生活の状況を伺いながら一人ひとりに合わせた施術をご提案しています。
鏡を見るたびにため息をつく毎日を、当たり前にしないでください。顔の片側がつらい状態が続いているなら、必要な医療機関での確認とあわせて、お近くのCUREPRO各院までお気軽にご相談ください。
顔まわりとつながる首・肩・姿勢の左右差を一緒に見直しませんか
この記事の監修者
阿部純治(あべ じゅんじ)
柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表
中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤矯正と下半身の構造改善を得意とする。