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口を開けると顎が痛い原因とは?顎関節症のセルフケアと受診の目安をわかりやすく解説します。

口を開けると顎が痛い原因|顎関節症のセルフケアと受診の目安

▼この記事の監修者

CUREPRO代表 阿部純治 柔道整復師

阿部純治(あべ じゅんじ)

柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表

中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤矯正と下半身の構造改善を得意とする。

あくびをした瞬間、耳の前あたりにズキッと痛みが走る。食事で口を開けるたびに顎が痛み、大きく開けるのが怖い。開け閉めのときにカクッと音がする。口を開けると顎が痛いという症状で、最も多く考えられるのが顎関節症です。

顎関節症は20〜30代の女性を中心に幅広い世代にみられる身近な症状で、多くは適切な対処で落ち着いていきます。一方で、悪化させる習慣を続けると長引きやすく、歯や耳の病気、まれに急いで受診すべき状態が紛れていることもあります。

この記事では、顎関節症の特徴とタイプ、悪化させる習慣、今日からできるセルフケア、他の病気との見分け方、受診の目安までまとめました。鏡の前で自分の口の開き方を確かめながら読み進めてください。

口を開けると顎が痛いとき、最も多いのは顎関節症

歯科口腔外科で口の開き方を確認する様子

顎関節症の3つのサイン

顎の関節は耳の穴のすぐ前にあり、下顎の骨と頭の骨の間で、クッション役の関節円板を挟みながら複雑な開閉運動をしています。この関節や、顎を動かす筋肉に不具合が起こるのが顎関節症で、サインは大きく三つ。

口を開けたり噛んだりしたときの痛み、開け閉めのときのカクッ・ジャリジャリという音、そして口が大きく開けられないことです。目安として、縦にした指が3本(人差し指〜薬指)口に入らない場合は、開きが制限されていると考えられます。

日本口腔外科学会の解説でも、症状がある場合は硬いものを食べたり無理に大きく口を開けたりしないこと、痛みがあって口がスムーズに開けにくい場合は口腔外科の受診が勧められています。また、症状が顎だけでなく肩こりや頭痛、耳の不快感など広い範囲に及ぶことがあるのも、この症状の特徴です。

顎関節症の主なタイプ

ひと口に顎関節症といっても、中身はいくつかに分かれます。頬やこめかみの筋肉(咀嚼筋)の痛みが中心のタイプ、関節を包む組織の痛みのタイプ、クッションである関節円板が前にずれて音や引っかかりが出るタイプ、そして関節の骨の変形を伴うタイプです。

円板のずれが進むと、ある日突然、口がストッパーがかかったように開かなくなること(ロック)もあります。タイプによって対応が変わるため、長引く場合は自己判断で済ませず、診断を受けることが出発点になります。

CUREPRO監修者 阿部純治 柔道整復師

阿部純治

口を開けると痛む、音がする、指3本分ほど開けにくいといった症状が続く場合は、無理に開口せず歯科口腔外科へ相談してください。

顎関節症を招く・悪化させる習慣

パソコン作業中に顎へ負担をかける習慣

顎関節症は、一つの原因ではなく複数の要因が重なって起こると考えられており、近年特に注目されているのが日常の癖です。筆頭が、上下の歯を無意識に触れさせ続ける癖(TCH・歯列接触癖)。

実は、唇を閉じていても上下の歯は数ミリ離れているのが本来の安静状態で、軽くでも接触させ続けると、顎の筋肉と関節は休みなく働かされます。パソコンやスマートフォンに集中しているとき、歯が触れていないか確かめてみてください。

そのほか、就寝中の歯ぎしり・食いしばり、頬杖、うつぶせ寝、いつも同じ側で噛む癖、硬い物やガムの食べすぎ、そしてストレスによる緊張。うつむいたスマホ姿勢や猫背も、後述するように顎の負担を増やします。思い当たる癖の多さが、そのまま顎への負担の多さです。

顎関節症以外に考えられる原因

歯や歯ぐきと顎周辺を歯科で確認する様子

口を開けたときの顎周辺の痛みには、別の原因が隠れていることもあります。奥歯の周りがズキズキ痛む・歯ぐきが腫れている場合は、親知らずの周囲の炎症や虫歯・歯の根の炎症が候補です。

耳の穴そのものが痛い、耳を引っ張ると痛む場合は外耳炎など耳の病気が、耳の下やあごの下が腫れて発熱を伴う場合はおたふくかぜや唾液腺の炎症が考えられます。顎の関節は耳のすぐ前にあるため、痛みの場所が紛らわしいのです。

また、大きく口を開けた拍子にガクッと外れて口が閉じられなくなった場合は顎関節脱臼で、自分で戻らなければ速やかに医療機関へ。そしてまれですが重要な例外として、口の開け閉めと関係なく顎や歯に痛みが出て、胸の圧迫感・冷や汗・息苦しさを伴う場合は、心臓の病気の関連痛の可能性があります。

この組み合わせだけは様子を見ず、ためらわず救急要請してください。

CUREPRO監修者 阿部純治 柔道整復師

阿部純治

顎の痛みが歯や耳の症状、腫れ、発熱を伴う場合は、顎関節症と決めつけず、それぞれの診療科で原因を確認しましょう。

症状のパターンから見る見分けの目安

耳の前の顎関節の痛みを確認する様子

症状のパターン 考えられる主な候補
開ける・噛むと耳の前が痛い、カクッと音、開けにくい 顎関節症
奥歯周辺のズキズキ、歯ぐきの腫れ 親知らず・虫歯など歯の炎症
耳の穴が痛い、耳を引っ張ると痛む 外耳炎など耳の病気(耳鼻科へ)
耳の下・あごの下の腫れ+発熱 唾液腺の炎症など(早めに受診)
開けた拍子に外れて閉じられない 顎関節脱臼(速やかに医療機関へ)
開閉と無関係の顎の痛み+胸の圧迫感・冷や汗 心臓の関連痛の可能性(救急要請)

「動かすと痛むか」「腫れや発熱があるか」「痛む場所は関節か、歯か、耳か」の三点を整理すると、行き先の科も自然に決まってきます。

なぜ顎の関節に負担が集まるのか

前かがみの姿勢で顎に負担がかかる男性

ここで少し、顎という関節の特殊さに触れておきます。下顎の骨は、他の関節のように骨同士でがっちり支えられているのではなく、筋肉によって頭蓋骨からぶら下げられている、いわば吊り橋のような関節です。だからこそ繊細な動きができる一方、吊っている筋肉の緊張バランスが崩れると、途端に関節への負担が増えます。

そして、そのバランスを大きく左右するのが頭の位置です。スマートフォンやパソコンで頭が前に突き出た姿勢になると、下顎は後ろ下方へ引かれ、関節のスペースは窮屈になり、口を開ける軌道もずれやすくなります。

首や肩の筋肉と顎を動かす筋肉は連動しているため、肩こりの強い人ほど顎も緊張しやすく、食いしばりは全身の緊張の出口として現れることも少なくありません。口を開けると顎が痛いという症状は、噛む器官のトラブルであると同時に、姿勢と緊張という全身の使い方の結果でもあるのです。

CUREPRO監修者 阿部純治 柔道整復師

阿部純治

上下の歯は普段離れているのが自然です。食いしばりに気づいたら歯を離し、頬杖や片側噛みを控えて顎を休ませてください。

自分でできるセルフケア

温かいタオルと柔らかい食事による顎のセルフケア

基本は、顎を休ませることです。痛みが強い時期は、硬い物やガム、フランスパンのような大きく開けて噛みちぎる食べ物を避け、食材は小さく切って両側でゆっくり噛みます。あくびが出そうなときは、あごの下に軽く手を添えて開きすぎを防いでください。痛い時期に「開く練習」として無理に大きく開けるのは逆効果です。

次に、癖の是正。日中は「唇は閉じて、歯は離す」を合言葉に、パソコンやスマホに付箋を貼って、気づくたびに上下の歯を離しましょう。

頬杖とうつぶせ寝は、顎を横から押し続ける習慣なので今日からやめる価値があります。筋肉の痛みが中心のタイプでは、頬(咬筋)やこめかみを指の腹で円を描くように優しくほぐす、蒸しタオルで温めるといったケアで楽になることが多いようです。

強く揉み込むのは悪化のもとなので、心地よい強さにとどめてください。あわせて、うつむき姿勢の時間を減らし、首や肩を温めてゆるめることも、顎を吊る筋肉の緊張を下げる遠回りに見えて確実な一手になります。

CUREPRO監修者 阿部純治 柔道整復師

阿部純治

痛みの強い時期は硬い物や大きなあくびを避け、温めるか冷やすかは症状に合わせます。口を無理にこじ開ける運動は行いません。

歯科口腔外科で確認しながら、首・肩・姿勢から顎の負担も見直したい方へ

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受診の目安と何科に相談するか

顎の痛みと開けにくさを歯科医に相談する患者

次のいずれかに当てはまる場合は、歯科口腔外科(または顎関節症に対応する歯科)で診てもらってください。

  • 縦にした指が2本程度しか入らない、急に口が開かなくなった
  • 痛みで食事や会話に支障が出ている、数週間セルフケアでも改善しない
  • 音に加えて引っかかり・痛みが強まってきた、噛み合わせが急に変わった気がする
  • 顎周辺の腫れ・発熱を伴う(歯や唾液腺の炎症の確認。耳の症状が中心なら耳鼻科へ)
  • 口が閉じられなくなった(脱臼の可能性。速やかに医療機関へ)
  • 開閉と関係ない顎の痛みに胸の圧迫感・冷や汗を伴う(ためらわず救急要請)

医療機関では、診察と画像検査でタイプを確かめたうえで、癖の是正指導やマウスピースのような装置、薬、リハビリなど、体に負担の少ない対応から段階的に検討されます。顎関節症の多くは適切な対処で日常に支障のない状態を目指せるからこそ、我慢で長引かせないことが大切です。

繰り返す顎の不調はCUREPROにご相談ください

歯科でマウスピースを作って落ち着いたのに、仕事が忙しくなるとまた顎が痛み出す。食いしばりを指摘されるが、やめようとしてもやめられない。そのような繰り返す顎の不調の背景には、頭が前に出た姿勢、首や肩の慢性的な緊張、全身のこわばりという土台が隠れていることが少なくありません。

CUREPROは、東京・埼玉・千葉で展開する構造改善を専門とした整体院です。国家資格を持つ柔道整復師が在籍し、顎そのものへの対応は歯科口腔外科での診断・管理を前提としたうえで、顎を吊る筋肉の負担を左右する首・肩・姿勢のつながりを確認しながら、食いしばりにくい・緊張のたまりにくい体の土台づくりをサポートします。

慢性的な肩こりや姿勢のクセとセットになった顎の不調について、生活の状況を伺いながら一人ひとりに合わせた施術をご提案しています。

食事のたび、あくびのたびに顎をかばう毎日を、当たり前にしないでください。口を開けると顎が痛い状態が続いているなら、歯科口腔外科での確認とあわせて、お近くのCUREPRO各院までお気軽にご相談ください。

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CUREPRO代表 阿部純治 柔道整復師

阿部純治(あべ じゅんじ)

柔道整復師(国家資格)/CUREPROグループ代表

中央医療学園専門学校(現:日本総合医療専門学校)卒業。整形外科クリニック・大手整骨院グループ等での勤務経験を経て、2011年創業。施術歴20年、延べ5万人以上の施術実績。骨盤矯正と下半身の構造改善を得意とする。

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