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コラム

ストレッチの最適な時間
効果を最大化する秒数とタイミング

ストレッチの最適な時間|効果を最大化する秒数とタイミング【柔道整復師監修】

▼この記事の監修者

CUREPRO監修者 田中拓也 柔道整復師

田中拓也(たなか たくや)

柔道整復師(国家資格)

整形外科クリニックでの勤務を経て、CUREPROグループに参画。CUREPRO吉川美南店所属。医療現場で培った身体評価の知見と整体技術を組み合わせた施術を提供している。

「ストレッチって何秒伸ばせば効果があるの?」「1日にどれくらいの時間行えばいい?」「30秒と60秒で効果が違う?」「朝と夜どっちが最適?」──ストレッチを習慣にしている方の多くが、こうした疑問を持っています。

ストレッチの最適な時間と秒数

実は、ストレッチの効果を得るためには、「1回あたりの秒数」「年齢」「目的」「タイミング」「セット数」に応じた適切な時間設定が欠かせません。同じストレッチでも、**10秒では効果が薄く、30秒で標準効果、60秒以上で柔軟性が大きく向上**するなど、秒数によって効果は大きく変わります。

本記事では、整体院・整骨院10店舗を持つCUREPROの柔道整復師が、科学的根拠に基づいた1回あたりの最適秒数・年齢別の推奨時間・1日の総実施時間と頻度・効果的なタイミング・セット分割の考え方まで、ストレッチの「時間設計」を詳しく解説します。

※本記事の特徴:「何分やる?」ではなく「何秒×何セット×いつ?」という時間設計の科学に特化。整体院で日々患者さんを見てきた柔道整復師の視点から、年齢や目的に応じた最適時間を提案します。

ストレッチの基本的な時間設定|1回あたりの最適秒数

タイマーを置いて脚のストレッチを行う日本人女性のイメージ

ストレッチを効果的に行うには、まず「1回あたり何秒伸ばすか」が最も重要です。

1回のストレッチで伸ばすべき秒数

静的ストレッチの場合、厚生労働省のe-ヘルスネットでは最低20秒以上伸ばすことが推奨されています。20秒未満では筋肉の柔軟性向上効果が十分に得られないためです。

近年の研究では、さらに長い時間が効果的であることが明らかになってきました。

時間レベル 秒数 期待できる効果
最低ライン 20秒 筋肉の緊張がほぐれ始める
標準的な時間 30秒 基本的な柔軟性向上
より高い効果 60秒 可動域の明確な改善
最も効果的 90〜120秒 柔軟性の大幅な向上

特に30秒以上伸ばすことで、筋肉の緊張が十分に緩和され、可動域の改善効果が高まります。60秒を超えると、さらに柔軟性向上の効果が顕著になるという研究結果も報告されています。

田中拓也

整体院に来られる方からも「10秒くらいでパパッと済ませている」というお声を多く耳にします。実は、筋肉が本当に緩み始めるのは20秒を過ぎたあたりから。歯磨きをしながらでもいいので、1分だけストレッチに充ててみてください。その「少し」の粘りが、数ヶ月後の体の軽さを大きく変えてくれます。

長時間ストレッチの効果

120秒(2分)程度の長時間ストレッチは、短時間のストレッチよりも明確な効果の差が見られます。時間に余裕がある場合は、1つの部位につき90秒から120秒程度かけて丁寧に伸ばすことをおすすめします。

ただし、120秒を一度に伸ばし続ける必要はありません。30秒を4セット、あるいは60秒を2セットに分割しても同様の効果が得られます。自分の体調や集中力に合わせて、無理のない方法を選択しましょう。

年齢による推奨時間の違い

年齢に合わせて無理なくストレッチを行う日本人女性のイメージ

ストレッチの効果的な時間は、年齢によっても変わってきます

年齢層 標準推奨時間 柔軟性向上時の推奨時間
20〜40代(若年者) 30〜60秒 60秒以上
50〜60代(中年期) 45〜60秒 90秒以上
65歳以上(高齢者) 60〜90秒 90〜120秒

若年者のストレッチ時間(20〜40代)

20代から40代の若年者の場合、筋肉の弾力性が比較的保たれているため、30秒から60秒程度のストレッチでも十分な効果が期待できます。

日常的に運動をしている方であれば、各部位20秒から30秒程度でも柔軟性の維持が可能です。ただし、柔軟性を大きく改善したい場合は、やはり60秒以上が望ましいでしょう。

高齢者のストレッチ時間(65歳以上)

高齢者の場合、筋肉や腱の柔軟性が低下しているため、より長い時間が必要になります。研究によれば、高齢者は若年者と比較して1.5倍から2倍程度の時間をかけることで、同等の効果が得られるとされています。

具体的には、60秒から90秒、場合によっては120秒程度かけて、ゆっくりと筋肉を伸ばすことが推奨されます。焦らず、痛みを感じない範囲で時間をかけて行いましょう。

田中拓也

ご年配の方から「もう年だから硬いのは仕方ない」と言われることがありますが、そんなことはありません。ただ、若い頃より筋肉が温まるまでに少し時間がかかるだけ。お風呂上がりに、好きな音楽を1曲聴き終わるまでゆっくり伸ばす。そんなゆったりしたペースが、実は一番効果的だったりします。

1日の総実施時間と週あたりの頻度

自宅でストレッチ習慣の準備をする日本人男性のイメージ

各部位のストレッチ時間だけでなく、1日全体でどれくらいの時間を確保すべきかも重要です。

1日あたりの目安時間

レベル 1日の目安時間 対象
最小限 5分 忙しい日・部分的なケア
標準 10〜20分 全身ストレッチの目安
本格的 30分以上 柔軟性向上を目指す方

全身のストレッチを行う場合、1日あたり10分から20分程度を目安にするとよいでしょう。主要な筋群(ハムストリングス、大腿四頭筋、腰部、肩周り、首など)を各60秒ずつ伸ばすと、片側だけで10分程度になります。

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週あたりの実施頻度

柔軟性を向上させるには、週3回以上の実施が推奨されています。

頻度 期待される効果
週1〜2回 効果が定着しにくい・元に戻りやすい
週3〜4回 柔軟性が徐々に向上
週5回以上 柔軟性の大幅な向上(理想)
毎日 習慣化しやすく最も効果的

週1回や2回では、効果が定着しにくく、元の硬さに戻ってしまう可能性が高くなります。習慣化するためにも、毎日決まった時間に短時間でも続けることをおすすめします。

ストレッチを行う効果的なタイミング

入浴後に肩周りを伸ばす日本人女性のイメージ

ストレッチの「いつ行うか」というタイミングも、効果に大きく影響します。

タイミング 推奨時間 推奨ストレッチ種類
朝(起床後) 5〜10分 動的ストレッチ中心
入浴後 10〜20分(最適) 静的ストレッチ(60秒以上)
運動前 10分程度 動的ストレッチのみ
運動後 10〜15分 静的ストレッチ(クールダウン)
就寝前 5〜10分 静的ストレッチ・リラックス系

朝のストレッチ

起床後のストレッチは、睡眠中に硬くなった筋肉をほぐし、1日の活動をスムーズに始めるのに効果的です。ただし、朝は筋肉が特に硬い状態のため、無理に伸ばさず、軽めの動的ストレッチから始めるとよいでしょう。

時間は5分から10分程度で十分です。全身を大きく動かす動的ストレッチを中心に、気持ちよく体を目覚めさせましょう。

入浴後のストレッチ(最も効果的)

体が温まっている入浴後は、筋肉が柔らかくなっているため、ストレッチの効果が得られやすいタイミングです。多くの専門家が推奨する時間帯でもあります。

入浴後は静的ストレッチを中心に、各部位をじっくりと60秒以上かけて伸ばすことで、柔軟性向上の効果が高まります。寝る前のリラックス効果も期待できます。

運動前後のストレッチ

運動前は、動的ストレッチを10分程度行うことで、筋肉を温め、パフォーマンス向上につながります。ただし、運動直前に静的ストレッチを長時間(60秒以上)行うと、一時的に筋力が低下する可能性があるため注意が必要です。

運動後は、クールダウンとして静的ストレッチを10分から15分程度行いましょう。ただし、運動直後ではなく、5分程度休憩してから始めるとより効果的です。

田中拓也

プロの視点から少し注意点です。スポーツの直前に、反動をつけずにじわーっと伸ばす「静的ストレッチ」を長くやりすぎると、実は筋肉の出力が落ちてしまうことがあります。試合や練習の前はラジオ体操のような動きのあるストレッチを、終わった後は自分を労わるようにじっくり伸ばすストレッチを。この使い分けが怪我をしない秘訣です。

セット数と分割の考え方

ストレッチの合間に水分補給をする日本人女性のイメージ

1つの部位に対して、どのようにストレッチ時間を配分するかも重要なポイントです。

複数セットの効果

1回60秒のストレッチを1セット行うよりも、30秒を2セット行う方が、トータルの効果が高いという報告もあります。これは、一度緩めた筋肉を再度伸ばすことで、より深部まで柔軟性が向上するためと考えられています。

時間に余裕がある場合は、30秒から60秒のストレッチを2セットから3セット行うことをおすすめします。

時間の分割方法

120秒のストレッチを一度に行うのが難しい場合、以下のような分割方法が有効です。

分割パターン 合計時間 適した方
120秒×1セット 120秒 集中力が続く方
60秒×2セット 120秒 バランス型(推奨)
40秒×3セット 120秒 集中力分散型
30秒×4セット 120秒 短時間集中型

合計時間が同じであれば、分割してもほぼ同等の効果が得られます。自分の集中力や体調に合わせて、無理のない方法を選びましょう。

目的別のストレッチ時間設定

股関節周りを伸ばす日本人男性のイメージ

ストレッチを行う目的によっても、最適な時間は変わってきます。

目的 1部位あたりの時間 セット数 頻度
柔軟性向上 60〜120秒 2〜3セット 週5回以上
疲労回復 30〜60秒 1〜2セット 毎日
怪我予防(運動前) 20〜30秒(動的中心) 1セット 運動毎
リラックス・睡眠改善 60〜90秒 1〜2セット 毎日就寝前
姿勢改善 60秒 2セット 毎日

柔軟性向上が目的の場合

柔軟性を大きく改善したい場合は、1部位あたり60秒から120秒、できれば2セットから3セット行うことが推奨されます。週5回以上の頻度で継続することで、数週間から数ヶ月で明確な効果が現れます。

疲労回復が目的の場合

疲労回復やリラックス効果を目的とする場合は、30秒から60秒程度でも十分です。無理に長時間行うよりも、気持ちよく感じる範囲で、全身を満遍なくほぐすことを優先しましょう。

怪我予防が目的の場合

スポーツ前の怪我予防としては、動的ストレッチを中心に10分から15分程度行います。静的ストレッチは各部位20秒から30秒程度に留め、長時間行わないよう注意しましょう。

効果を高めるストレッチのポイント

呼吸を意識しながら首周りを伸ばす日本人女性のイメージ

時間設定に加えて、以下のポイントを押さえることで、ストレッチの効果をさらに高められます。

ポイント 具体的な方法
①痛みの感じ方 「少し痛いけど耐えられる」程度
②呼吸の仕方 深くゆっくり・止めない
③意識の向け方 伸ばす部位に集中(リラックスも保つ)

①痛みの感じ方

従来は「痛気持ちいい程度」が推奨されてきましたが、最近の研究では、ある程度の痛みを感じる強度で伸ばした方が、柔軟性向上効果が高いことが分かってきました。

ただし、鋭い痛みや我慢できないほどの痛みは避けましょう。「少し痛いけれど耐えられる」程度の強度が目安です。

②呼吸の仕方

ストレッチ中は呼吸を止めないことが重要です。深くゆっくりとした呼吸を続けることで、筋肉の緊張が緩み、より深く伸ばせるようになります。

息を吐きながら伸ばすという従来の常識にこだわる必要はありません。自然な呼吸を心がけ、リラックスした状態を保つことを優先しましょう。

③意識の向け方

ストレッチ中は、伸ばしている筋肉や部位に意識を向けることで、効果が高まります。ただし、120秒のような長時間の場合、ずっと集中し続ける必要はありません。

適度に意識を向けつつ、リラックスした状態を保つことが大切です。

CUREPROが考える「ストレッチ時間×整体」の関係

整体院で肩周りのストレッチを指導する施術者のイメージ

整体院10店舗を運営する立場から、「ストレッチ時間と整体」の関係について解説します。

ストレッチで届かない部分は整体で補う

CUREPROでは、健康的な生活を支える4つの柱として、「食事・睡眠・運動・整体」を位置づけています。

ストレッチをどれだけ完璧な時間設定で行っても、「自分では伸ばせない部位」「歪んでしまった骨格」には限界があります。例えば、骨盤の歪み、背骨のねじれ、深層筋の緊張などは、自分では調整しにくい部分です。

ストレッチ(セルフケア)の役割 整体の役割
日常的な筋肉メンテナンス 骨格バランスの根本調整
表層筋の柔軟性向上 深層筋の緊張緩和
血行促進・リラックス 関節可動域の改善
姿勢の維持 慢性痛の根本改善

毎日のストレッチで日常をメンテナンスし、月1〜2回の整体で根本的な調整を受けることで、身体のパフォーマンスが大きく向上します。

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ストレッチの最適な時間に関するよくある質問

Q. 10秒では効果がないのか?

10秒程度の短いストレッチでも、全く効果がないわけではありません。特に、こまめに繰り返すことで、筋肉の緊張をほぐす効果は期待できます。ただし、柔軟性を向上させるという観点では、20秒以上が必要です。

Q. 長すぎると逆効果になりますか?

適切な強度であれば、2分から3分程度のストレッチで問題ありません。ただし、痛みを我慢して無理に長時間伸ばし続けると、筋肉を傷める可能性があります。心地よい範囲で、徐々に時間を伸ばしていくことが大切です。

Q. 毎日長時間やるべきですか?

毎日1時間以上のストレッチを行う必要はありません。1日10分から20分程度でも、継続すれば十分な効果が得られます。むしろ、長時間のストレッチを無理に続けようとして挫折するよりも、短時間でも毎日続けることを優先しましょう。

Q. 運動前と運動後で時間を変えるべき?

はい、変えるべきです。運動前は動的ストレッチを10分程度運動後は静的ストレッチを10〜15分が目安。運動直前の長時間静的ストレッチは筋力低下を招くため避けましょう。

Q. 朝と夜、どちらの時間が良い?

最も効果的なのは「入浴後」です。次におすすめなのは「就寝前」と「朝」。朝は動的ストレッチで体を目覚めさせ、夜は静的ストレッチでリラックスを優先しましょう。

Q. 30秒と60秒で効果はどれくらい違う?

60秒のほうが柔軟性向上効果が顕著です。30秒で基本的な柔軟性向上、60秒以上で可動域の明確な改善が見込めます。柔軟性を本気で改善したい方は60秒以上を推奨します。

Q. 1セットで長くやるか、分割するか、どっちが良い?

合計時間が同じなら、ほぼ同等の効果。ただし、研究では「30秒×2セット」のほうが「60秒×1セット」より効果が高いと報告されることもあります。集中力が続かない方は分割をおすすめします。

Q. 高齢者は時間を増やすべき?

はい。高齢者は若年者の1.5倍から2倍の時間が必要です。具体的には60〜120秒かけてゆっくり伸ばすことが推奨されます。

Q. ストレッチを長く続けても柔軟性が変わらない

骨格の歪み・深層筋の緊張が原因の可能性があります。整体での骨格チェックをおすすめします。自分では届かない部分の調整が必要かもしれません。

Q. 痛みを感じるくらいまで伸ばしていい?

「少し痛いけれど耐えられる」程度なら問題ありません。鋭い痛みや我慢できない痛みは中止してください。筋肉や腱を傷める原因になります。

まとめ|自分に合った時間設定を見つけよう

ストレッチの最適な時間について、秒数からタイミング、セット分割まで、柔道整復師の視点で解説しました。

ストレッチの基本的な時間設定

効果的なタイミング

セットと分割の考え方

目的別の時間設定

CUREPROからの提案:「ストレッチ×整体」の組み合わせ

最も大切なのは、自分の体と向き合い、無理なく継続できる時間設定を見つけることです。短い時間でも毎日続けることで、確実に体は変化していきます。今日から、自分に合ったストレッチ習慣を始めてみませんか。

「ストレッチを長く続けても改善しない」「もっと根本的に身体を整えたい」という方は、ぜひ一度CUREPROにご相談ください。「人生のパフォーマンスを上げる整体」をコンセプトに、セルフケアのアドバイスから根本改善のための整体まで、トータルでサポートします。首都圏10店舗ネットワークでお待ちしています。

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この記事の監修者

田中拓也(たなか たくや) 柔道整復師(国家資格)

整形外科クリニックでの勤務を経て、CUREPROグループに参画。CUREPRO吉川美南店所属。

医療現場で培った身体評価の知見と整体技術を組み合わせた施術を提供している。整体を「食事・睡眠・運動と並ぶ第4の生活習慣」として位置づけるCUREPROの考え方に共感し、生活習慣の改善と身体のメンテナンスの両面から患者さんの根本改善に取り組んでいる。

所属するCUREPROグループは、首都圏(埼玉・東京・千葉)で整体院・整骨院を10店舗展開。「人生のパフォーマンスを上げる整体」をコンセプトに、骨格矯正と生活習慣指導の両面から根本改善を目指している。

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